自作エレキギターに挑戦!(その4・オイル塗り)
2月14日
ネックを接着し、2日置く予定だったが、2日目はボーカルレッスンに出掛けた後、自宅でコーラスのレコーディングを行ったので、3日置くことになった。
その方が確実か…?
まず、クランプを外す。
締め付け部分のフレットは無事だ。
ちゃんと接着できたようだ。
剥がした部分に再びマスキング。
マスキング完了。
オイルフィニッシュに使うのは、まずこの「亜麻仁油」。
色々調べてこれに決めた。
ギターのオイルフィニッシュに使う天然油としては、荏胡麻油(荏油とも)もあるが、なぜ亜麻仁油に決めたかというと、荏胡麻油の方が黄変が強いということだからだ。
それに、その後塗る予定の蜜蝋ワックスに荏胡麻油が含まれているから、違う油がいいと思ったのだ。
http://q-labo.info/article/000130.php
換気が必要とのことなので、窓を全開、ドアも解放する。
寒い!🌁⛄🌁 真冬の朝にやるもんじゃない…(^^;
暖房を最強にして(笑)、取り掛かる。
まずは汚れを落とすということなので、ウエスで髪の毛、ホコリを払い落とす。
亜麻仁油を皿に。色は薄い。
これ自体で着色はしない。
刷毛で塗るように書いてあったが、ないのでウエスに。たっぷり浸して、
バックに塗り塗り。
サイドに、そしてネック、ヘッドにも。
右手に油が付着したので、塗り終わるまで撮影不可能(^^;
レビュー等で臭いが気になる、魚臭いという声があったが、さほどではない(個人の感想)。
油が付着したウエスは、そのまま放置したり捨てたりすると、発火の恐れがあるので、水に浸して…、
こうして、
こうして捨てればいいだろう。
水が乾かないし、酸素も遮断できる。
塗り終えたバック。
ヘッド裏面。
ネック。
油でテラテラだ。
サイドの削り直した部分。
塗り直したけれど、少し薄くなっている…(-_-;)
オイルを塗ってしまったので、もう水性のステインは染み込まない…諦めるか…( ω-、)
仕方ないが、このまま30分置き、浸透させる。
…30分経った。
見た目はほとんど変わらす。
ウエスで余分な油を拭き取っていく。
水性のステインだが、やはり落ちている。
マスキングを残して正解だった。
木目が少し浮き出てきたが、油で濃くなったのではなく、表面のステインが落ちて薄くなったためだ…。
サイド。
木の繊維に対して切った角度の違いにより、ステインの浸透度が違うようだ…(-_-;)
ヘッドとネックの接合部を境に濃さが違っている…(-_-;)
また、ヘッドもずいぶん色ムラが…(´-ω-`)
裏面から浸透した分と側面から浸透した分が合わさって、フチ部分が濃くなったのだろうか…?(- -;)
バックは薄くなったが、一枚板だからか、ムラはないのでいいが、サイド・ネック・ヘッドはカーブや接合部があるせいか、ムラがひどい。
なぜ市販のギターにステイン着色・オイルフィニッシュの物がないのか、わかった気がする。
表面保護力が弱いというだけでなく、ムラなく仕上げるのが難しいからなのだろう…。
ステイン着色・オイルフィニッシュをするなら、慎重に木目を考えて木材を選ばないといけないのだ。
それに、接着剤をうっかりこぼすミスも許されないのだ。
単に自分のやり方が悪かっただけかもしれないが…(^^;
もう1回重ね塗りすれば少しマシになるのかもしれないが、前述の通り、もう水性のステインは塗れない…(-_-;)
どうするか…このまま行くか、何か対策を講じるか?(-_-;)
とりあえず、明日までに考えておこう…。
マホガニー材の部分に亜麻仁油を塗ったら、イメージより薄くなってしまった上に、色ムラがひどくなったので、どうするかを仕事中に(笑)考えた結果、やはり塗り重ねることにした。
すでに述べた通り、水性のステインは塗れないので、油性のオイルステインを発注した。
同じメーカーのステインだが、色のラインナップがなぜか異なっており、油性の方には「マホガニー」という色があった。
水性の方には、「マホガニー」という色はなく、「マホガニーブラウン」という色があるが、これはイメージより大分薄いので、「オールナット」を選択したわけだ。
油性ステインは16日の午前中に届く。
ついでに刷毛も発注したが、届くのは18日とのことであった。これはもはや今回のギター製作には間に合わない(^^;
16日の午前中に届くといっても、16日の作業には間に合わない。
おそらく作業を終えた頃に届くだろう。
これを待っていたら、完成が延びてしまう💦
そこで、先にトップ材に亜麻仁油を塗っていくことにした。
2月15日
家に帰り、一応ヘッドを見てみる。
昨日は塗った後、あまり触らない方がいいと思い、見ていなかったのだ。
サイド・バックは見えないからまだいい。
もしヘッドの色が薄かったりムラがあったりしたら、塗り直しを敢行しようと思っていたのだ。
写真ではわかりにくいが、やはり色が薄くてムラがある。
では早速、マスキングを剥がしていく。
爪を立てて傷つけないように気を付けながら…。
ラップも取り去る。
6日ぶりに見るメイプル材のトップ。
美しい虎目模様だ。
ちなみに、オイルを塗ってしまうと、マスキングテープが貼れなくなってしまう(貼っても剥がれてしまう)ので、本当は順序を変えたくなかった…。
まあ、バインディングには貼れるから、ラップ併用で何とかなるだろう。
ん? ここだけちょっと濃くなっている…マスキングの隙間から染み込んでしまったか…?💦
ベーパーの1000番で軽くこすってみる。
濃い色は消えたが、虎目も消えてしまった!
やらなきゃよかった( ;∀;)
ステインをもう一度ここだけ塗るか?
いや、ここに水を付けたら、乾燥させないと油を塗れなくなってしまう…。
また1日置かなきゃならなくなる…(-_-;)
かなり悩んだが、細かいことは気にしないことにした(((^^;)
塗り塗り。
大分色合いが濃くなった。
問題の箇所…気にならなくなった感じだ。
これで30分置く。
その間に、風呂♨
30分経過…のはずが、45分経過(^^;
長風呂なので…(^^;
見た目は変わらず。
ウエスで乾拭き。
それでも見た目は変わらず。
今日塗った部分はギタースタンドに接しないので、スタンドに立てて廊下に置いておく。
なぜ廊下に置いたかというと、実は昨日作業後2時間ほど換気した後、もういいだろうと思い、締め切って寝たら(夜勤なので、昼間窓を開けっ放しで寝られるものではない)、起きた時、ひどい二日酔いみたいになってしまったからだ💦
(ビールは飲んだが、いつもと同じ本数だった)
やはり換気はしっかり行わなければならない。
亜麻仁油の蒸気吸引による害について検索してみたが、何も見つからなかったけれども…。
2月16日
さて、昨日トップに1回目の亜麻仁油の塗布をしたわけだが…。
少し色が濃くなったので、接着剤跡と見られる色抜け数ヵ所が目立ってしまった感じだ。
何とかならないだろうか…?(-_-;)
そうだ、色鉛筆で模様を描いてしまおう!(笑)
子供の頃、木製家具の傷を色鉛筆で修復して遊んでいた経験があるのだ。(そんなことして遊ぶ子供、他にいるか…?(笑))
専用の傷隠し(クレヨン状の)が世に出回る前の話…、2~4色の茶系の色鉛筆を使い、よくよく見てもわからないくらい、上手く傷を隠して喜んでいたのだ。(笑)
色鉛筆は先を細くできるので、細い木目を描くことか可能だ。
昨年の今頃、引っ越しをしていたら(二世帯住宅の1階→2階)、子供の頃に使っていた36色の色鉛筆セットが見つかった。
しかしそれは段ボール箱に入れられ、上に運んでどこに置いたか(というか、積み上げられたか)わからない。
引っ越し後、段ボール箱の山は今だ片付いていない…(((^^;)
納戸の箱の山のうちいくつかを探索してみたが、見つからす…その代わり、こんなものが見つかった。
パステルだ。
すごいセットだ(^^;
色鉛筆の芯は顔料に蝋を混ぜて固めたものなので、亜麻仁油の浸透を妨げる恐れがある。
しかしパステルは顔料を水で練って圧縮整形し、乾燥させたものだ(と、思う)。これなら油の乗りにも影響はないだろう。
この2色で行けそうだ。
子供の頃に会得した手法で…まず、濃い色で模様を描く。
ティッシュで刷り込みつつボカす。
いい感じになった。
白っぽいところは薄い色で。
先に描いた濃い色の上からも塗ると、自然にボカせる。
刷り込む。
模様が薄くなりすぎたので、また濃い色で…。
う~ん、fホールの向こう側はいい感じになったが、こちら側のフチは刷り込んでも顔料が落ちてしまう💦
昨日削って失敗した箇所は、上手くいった。
ま、遠目に見たらわからないか…(^^;
…と、いうわけで(笑)、亜麻仁油二回目の塗りに入る。
例によって塗り塗り。
色がさらに濃くなった?
油を塗ったからというだけでなく、さっきのパステルの顔料が油に溶け出し、全体に拡がったからということもあるかも…(^^;
ここは顔料が落ちて、元通りな感じ…。
ここは上手くいった。
テール部分。ここは写真中央付近は上手くいったが、右の方は元通りだ(^^;
そして30分経過…。
例によって見た目は変わらず。
ウエスで乾拭き。
パステルの顔料が、わずかだが付着している…。
写真ではあまりわからないが、やはり何ヵ所気になるところがある💦
これについては、ちょっと秘策を思い付いたので、どこかのタイミングでやってみるかもしれない(^^;
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