過去の作りかけの曲を晒してみたり(その2)
1996年に、それまでの作りかけの曲の中からマシなものを選んで作ったCD「BETTER ALBUM 1996」(全19曲)を、YouTube で晒しているところだが、なぜそういう経緯に至ったかは前回の記事に書いた通りだ。
今回も6曲、解説(言い訳ともいう💦)を加え(YouTube の解説にさらに加え)、紹介していこう。
7. Untitled-6(オリジナル)
7曲目。
1993年の3月から4月にかけて、どういうわけか立て続けに4曲(前後期間を含め約1年間で9曲)、タイトルなしの曲を作ったが、これはそのうちの1曲。
エレキギターの1~3弦が1曲を通してずっと同じ音を弾き続ける、という意味不明な課題(笑)を自ら課して作曲した。
3弦を半音上げチューニングすれば、4~6弦だけ押さえればいいという……。(笑)
この後すぐに歌詞が一部だけでき(またかよ💦……しかも英語)、タイトルは「Far Away From Here」と決まった。
翌年までには転調する中間部を挿入(でも1~3弦は頑なに同じ音(笑))、ピアノを加えており、歌詞さえできれば完成できるというところ。
エレキギターは所有するフェンダー(ジャパン)のストラトで、使う音を全てループなしでサンプリングしており、当時のメモリーが乏しいサンプラー音源としては、なかなか高品位な音になったと自負している。つまり、使わない音はサンプリングしないことで、メモリーを節約したわけである。
作曲・編曲・MIDI演奏 : 宮崎昭治
8. 彼女と呼べないひと
高校生時代に作った、思い出深いフォーク・バラード。
音楽室でピアノアレンジを考えたが、やはりエレクトーンよりピアノを習いたかった、と痛感した💦
歌詞はほぼできていたが、あと3行ほど空白と迷いがあり、特に最後の殺し文句(?)ができていなかったため、未完成。
アコギもうまく打ち込めたが、やはり生アコギを入れたい! と思っていたので、買うまで保留……。
しかし、6年前(2012年)に念願のアコギを購入!
そして去年の11月にようやく歌詞が完成!
近いうちに取り掛かろうと思っている。
作詞・作曲・編曲・MIDI演奏 : 宮崎昭治
9. TELEPORTATION
知人の女性が書いた詞に曲を付けたが、どうしてもうまくはまらない箇所があり、1行余ってしまったが、そこはバックコーラスが歌うことにした。(笑)
もちろん女性が歌うべき曲だが、歌い手がいないので放置している。
ドラムとほとんど聴こえないサビのシンセを妙に凝って打ち込んだが、他のパートはすべて仮。
作詞 : 難波 圭
作曲・編曲・MIDI演奏 : 宮崎昭治
10. Memory. M
これも知人の女性が書いた詞に曲を付けたが、歌い手がいないので放置している。
シンセベースを使ったバラードを作ってみたかった。それに、買ったばかりの KORG の 01/W のエレピとエレキギターの音が気に入ったので、使ってみた。
ストリングスもいいサンプルを手に入れたので、アレンジに凝り始めた。
作詞 : 難波 圭
作曲・編曲・MIDI演奏 : 宮崎昭治
11. 27歳の少年
27歳の夏に、友人達は泊りがけで海に行ったが、僕は仕事で行けなかった。そこで、行ったつもりでストーリーを考え、作った。
もし行っていたら、本当にこんな出来事が起きていたはず……と思うと、悔しい。(笑)
8トラックのデジタル・ハードディスク MTR を導入したので、Mac と同期させて初のボーカル録りをした三部作(他の2曲は17・18曲目に収録)のうちの1曲。
この三部作は、当時参加していたバンド(ジャケット写真はそのバンドのライブビデオからキャプチャーした)のために作ったデモであるが、オリジナルはこの曲だけだ。
そのバンドにはトランペットとアルトサックスがいたので、とりあえず間奏だけ入れたが、全編にも入れるつもりだった。ハモンドオルガンも入れたかった。
8トラックのMTRは、まだ所有しているので、この本当に27歳の時のボーカルを今のDAWに取り込み直して仕上げることはできる。が、操作方法を忘れてしまったし、DAT にバックアップを取ってハードディスクは消去してしまっているはずなので、DAT の発掘をしなければいけない……💦
作詞・作曲・編曲・MIDI演奏・歌・コーラス : 宮崎昭治
12. Theme From Ultra Q
やっぱり、このタイトル動画がないと! ……と、無理矢理取り込んだ。(笑)
ここまで聴き続ける前に、ほとんどの方は飽きてしまわれたと思うが(笑)、実はここからがこのアルバムの醍醐味なのである。
オリジナル曲を中途半端なままにしたのは、歌詞ができていない、歌い手がいないなどの理由もあったが、たくさんの曲の作業を並行していたためで、特にリアレンジ曲(既存の曲の編曲)に異様に力を入れていたからでもある。
リアレンジは何がいいかと言うと、自分の曲ではないから無責任に突拍子もないことができることだ(笑)。 自分の曲では思い付かなかったアレンジができるし、新しい手法を編み出すことができるのである。
耳コピーも勉強になるが、リアレンジの比ではない。だからこのアルバムには耳コピーは1曲だけなのに対し、リアレンジはここから最後の19曲目まで、半数近い8曲にも及ぶのである。
こうして得たアレンジアイディアや技術的手法を、オリジナル曲にフィードバックするのである。
しかし、いくら YouTube とはいえ、ここからの曲は危険な香りが……(^^;
……と、枕はこのくらいにして、この曲の解説に移ろう。
アート・オブ・ノイズが Dragnet や Peter Gunn を採り上げたなら、ウルトラQを採り上げなければ日本人として恥である! ……そんな意味不明な義務感から作った。(笑)
タイトルバックはオリジナルの音源をサンプリングしたが、独自の技術によりステレオ化してある。
本編ではお聴きの通り、オリジナルからのサンプリングとバカバカしいくらいチープな音と、ふざけた人声と効果音をちりばめた。
本当は怪獣の声も入れたかったが、なかったのでとりあえず人声で代用している。
もう少し凝りたかったが、中断したままだ。サンプルを移植しないと、続行は不可能である。