音楽をやることの素晴らしさ
最近知り合ってLINEでお付き合いさせていただいている知人に、先日、僕が過去に作ったCDを聴いていただいた。
(↑「Play on SoundCloud」を押すとアプリをのインストールを求められるが、「Listen on browser」を押せばブラウザで聴取可能)
「この曲が一番印象に残りました」と言っていただいたのは、アルバム1曲目のオープニング曲だが、実は、ふざけて作った曲であった。
1999年当時、一番親しかったネットの友人が、自身のサイトのテーマ曲を作って欲しいとメールで送ってきた歌詞が、実にふざけていたので、こちらもふざけて曲を付けたのだ(笑)
しかも、その友人と繋がりのある女性に歌っていただいたが、自分が仮でふざけて三輪明宏風に歌ったボーカルも面白かったので、ミックス時に、二人で交替で歌い、最後は一緒に歌うように編集し、デュエットバージョンをふざけて作ったら、いい仕上がりになったので、周囲の反対を押し切って(笑)それをCDに使ってしまったのだ。
「そんな曲のほうが思わぬヒット曲になるんではないか大衆に受けるのではないか!?」
と、今の知人に言われ、思い出したことがあった。
20代の頃(25年くらい前だ…)、近所のカラオケスナックに、両親とよく行っては歌っていた。
年配客ばかりなので、流行りの若者向けの歌を歌っても白けてしまう💦
それで、他の人が歌う演歌を憶えてレパートリーに加えるなどして歌っていたが、ふざけて藤山一郎のモノマネで「青い山脈」を歌ったところ、非常に好評で、すっかり十八番になっていた。
青い山脈を藤山一郎のモノマネで歌ってみました - YouTube
(最近歌った動画)
いつもなら、「似てる! そっくり!」などと笑いを誘っていたのだが、ある時、歌い終わると、年配の女性が涙をボロボロ流しながら、
「若いのによくこんな古い歌を歌えるわね、良かったよ、若い頃を思い出しちゃった。
あの頃は良かった、思い出させてくれてありがとう」
と、握手を求めてきたのだった…。
「おふざけで泣かせてしまって、ごめんなさい」と心の中で謝っていたが…、歌でこんなに人を感動させることができるなんて、音楽ってすごい、と感動したものだ。
このエピソードは、一生忘れることはないだろう。
そして、思い出す度に、音楽をやっていて良かった、これからもやっていこうと思うのである。